写真家 LESLIE KEEコメント
僕は子供頃から音楽が大好きです。それはシングルマザーに育てられ、貧しい環境で豊かな音楽をたくさん聞きながら、愛と希望をその音楽の世界を通して感じ、音楽に憧れ、音楽に救われました。
僕が13歳の時、母は癌で38歳の若さで亡くなりました。突然、未来が見えなくなった僕は、ある名曲の誕生のおかげでその悲しみから立ち直れたのです。それは1985年のマイケル・ジャクソンの名曲 「We Are The World」、この曲がこの世に生まれた時でした。アフリカの飢餓と貧困の解消を願った、マイケル・ジャクソン、ライオネル・リッチー、スティーヴィー・ワンダーなど世界の名だたるポップシンガー45人がハリウッドのスタジオに集結し、完成させた伝説的なキャンペーンソングです。
35年後の2020年、この「We Are The World」を、現代の東京で成し遂げようとしている僕は一つのライフワークと出会い、写真撮影を通してLGBTQのカミングアウトを後押しする「Out In Japan」企画をアジアで展開してきました。そして、この5年間で3000人のLGBTQ当事者を撮る中で、僕は偶然、日本に滞在していたアメリカ人の青年JOSHUAに出会い、恋に落ちました。LGBTQへの眼差しは徐々に変化してきているとはいえ、まだまだ差別や誤解が多い日本。JOSHUAと出会い、結婚を考えるようになった僕は、日本社会を変えるべく立ち上がったのです。
2020年11月22日(日本のいい夫婦の日)に、僕とJOSHUAは東京アメリカン・クラブで、初のゲイカップルとして結婚式の披露を決め、その中で様々な50組のカップルたちと一緒に「WE ARE THE LOVE」というテーマのもと愛の力を合わせて、子供たちの未来に愛と希望を届ける奇跡のような企画を立ち上げました。新型コロナウィルスの猛威により、誰もが忘れたい哀しみの2020年、しかしそれ故に世界史にも残る2020年をLGBTQの幸せ溢れる結婚式として切り取って、様々な逆境を乗り越えPOSITIVEに生き抜いてきたLGBTQのSPRIT、そして虹の様に多様なその心を残しておきたかったのです . . . 世界の平和のために。
この奇跡的な企画を計画している最中、僕が敬愛するシンガーソングライター・大黒摩季さんから、ニューアルバムのジャケット撮影の依頼が来ました。その久しぶりの再会から、大黒摩季さんに僕とJOSHUAの運命の出逢い、そしてここまでの道のり、溢れる思いを話しました。そして涙ながらに祝福してくれた彼女は、そのストーリーにインスパイアされ、「WE ARE THE LOVE ~ dedicated to J & L~」というタイトルでラブ・ソングを作曲してくれWedding Presentにしたいと言ってくれました。さらに、この壮大な楽曲に僕とJOSHUAが初めて歌詞を書くことをチャレンジさせていただいて、大黒摩季さんのご指導のもと世界を救う映画のように、愛と希望を世界に与える歌詞が仕上がりました。
言葉がありません。感無量な気持ちいっぱいの僕とJOSHUAは大黒摩季さんに心から感謝しています。
2020年、世界が新型コロナウィルスの影響で世界の人たちがもう一度「愛」について考え直す時間が作られたと思います。僕も自分の人生を見直し、愛を見直しました。
そして、その気持ちを通して、大黒摩季さんとの出会いと奇跡の再会からこの曲が生まれ、僕にとっての新しいミッションが生まれました!
そのミッションはきっと運命的なミッションだったと思います。
「WE ARE THE LOVE 〜 deicated to J & L 〜」という奇跡的な曲が、僕とジョシアにとって
人生最大のギフトでもありながら、僕のこれからの人生最大の使命なのだと解りました。
この曲を心の中に絶えず持ちながら、子供の頃に僕が音楽からもらった愛と希望、そして勇気、たくさんの可能性を、世界中の人達にいろいろな形で伝えていきたいと思います!
そのひとつとして、僕は「WE ARE THE LOVE 〜deicated to J & L〜」のミュージックビデオも制作、監督させていただきました。このミュージックビデオを見た世界中の人達に、愛のパワー、愛の可能性を届けたいと思っています!
そして、僕自身、シンガーソングライター・大黒摩季さんのライフワークを写真家としてずっとずっと応援、サポートしていきたいと思っていますので、これからもまたみなさんが僕たちの作った作品をCatchし応援してくれたら嬉しいです!
最後に、みなさん、「WE ARE THE LOVE 〜deicated to J & L〜」を一緒に歌いながら、世界を変えていきましょう!