「MAKI OHGURO 2020 PHOENIX TOUR」
@サンシティ越谷市民ホール
3月より毎月の新曲連続配信を続ける大黒摩季が、7日(水) 埼玉県の越谷サンシティホールにおいて有観客でのライブを開催、全国ツアー「MAKI OHGURO 2020 PHOENIX TOUR 〜待たせた分だけ100倍返しーっっ!!!」をスタートさせた。
コロナ禍、多くのアーティストがライブやツアーの延期・中止を決める中、自粛や規制で閉ざされがちな世の中の心を解き放つのは”音楽”だと”withコロナ”を決断し、万全の感染防止対策を施した中でのライブ開催となった。
入場時に密にならないように開場時間も開演1時間半前に設定され、チケットも住所や連絡先が登録された電子チケットのみの発売となり、係員との接触がなく入場できるようになっている。入場しても、ロビーではグッズ販売やCD即売も行われておらず、開場後のロビーは人でごった返すといったいつものライブ会場風景とはまったく違う様が見られ、入場者も淡々と自分の席に向かっていた。
客席は前後左右をひとつずつ空けた市松模様に配席されており、来場者にはフェイスシールドが無料で配布されている。また、ステージのスクリーンには、「大声での発声、歓声の禁止」「マスクの常時着用」「退場時の規制退場」などライブを観賞する上での諸注意が何度も繰り返し上映されている。こうした対策自体も、感染症対策の専門家を交え、何度もミーティングを重ね、様々な事態に対応した最大限の対策を検討して来た結果だという。
そして、「今こそ、このコロナ禍を生き抜くエネルギーを、自分や未来を信じる光を届ける時なのではないか!」と一念発起した大黒摩季の意気込みを象徴すべく、オープニングには9月30日にリリースされ、ツアーのタイトル曲でもある新曲「PHOENIX」のイントロが流れ、スクリーンに映し出された不死鳥の飛翔とともにライブの幕が開けた!
そこには、フェニックス=不死鳥をモチーフにデザインされた和服衣装を羽織った大黒摩季が立っていた。そこからの前半は、誰もが知るヒット曲のオン・パレードで観客を引っ張っていく。途中、「私たちは、皆さんに安心して楽しんでもらおうと思って、全員PCR検査を受け陰性です。舞台の中は万全です。」と感染防止対策の施された公演であることを伝える。
その後は、連続配信で発表された新曲「OK」「Pray for you」などのバラードを挟み、後半は再びヒット曲を中心としたアップテンポな作品が並び、一気に観客を盛り立てる。そして、ラテン・アーティストの當間ローズがゲストとして登場、8月に発表された「Dee Dee Dee Dee Deeper Love〜恋のソーシャルディスタンス〜」へと続き、ライブでは毎回、観客と一緒になって掛け合うお馴染みの「ら・ら・ら」も今回は声を出して歌うことを避け、観客はハミングでステージと一体となった。
ライブのところどころに、会場内の空気を入れ換えるべく換気タイムを入れ、その度に効果的に衣装チェンジを挟んで、ライブを通して全部で “15変化の大黒摩季” を見せながら、ラスト前では「50歳になって無になった今、皆さんが元気でいてくれれば、それでいい。そんな思いを曲にしました。皆さんからもらったものを、これからは返していきたいと思います。」とツアー・タイトル曲「PHOENIX」を熱唱して2時間を越すライブは終了した!
今回のツアーは、次回11日(日)名古屋・センチュリーホールでの公演から全国主要都市を周り、11月27日東京・LINE CUBE SHIBUYA、12月9日大阪フェスティバルホールでの公演を経て、12月18日(金)パシフィコ横浜のツアー・ファイナルまで全14本が開催されるという。
誰よりもいち早く先を切ってライブを再開し、新たなエンターテインメントのあり方を提供する大黒摩季のツアー . . . 新型コロナウィルス感染の不安を抱えて閉じ込もった気持ちを解き放ち、前に進んでいくためにも大黒摩季のライブに出向いてみるのはいいかもしれない!
《 バンド・メンバー 》
Keyboards:柴田敏孝 (Band Master)
Guitar:原田喧太
Bass:徳永暁人
Drums:平陸
Sax:竹上良成
Percussion:スティーヴ エトウ
Chorus:原田由佳 濱田美和子
Manipulator:下田泰基